okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『天気の子』 感想

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”永遠の童貞”新海誠監督の最新作『天気の子』を観に行った。アニメ映画を劇場で鑑賞するのはシャクだったけど、あの『君の名は。』の監督作であればしょうがない。

 

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成人になってから劇場でアニメ作品を観るのは数えるほどしかないし、だいたいジブリ作品すら映画館で、いやレンタルでもほぼ観ない。
でもさすがに『君の名は。』は公開当時かなり話題だったので、たまたま溜まっていた映画館のポイント利用で無料で観に行ったのだが、これが普通に面白かった。先日のテレビ放映版を改めて視聴しても、やはり面白い作品だと感じた。

iPhoneなどのガジェットやJRのホーム、東京の街並みなど、見慣れたモノや風景、背景の描き込みがあまりに緻密でスタイリッシュだが、どこか懐かしさも感じられる独特の作画。
そしてタイムリープと男女の人格入替なんて、まんま大林宣彦監督の『時をかける少女』と『転校生』なんだけど、そんなありがちなネタを現代的にテンポよくアレンジしていて、大ヒットしたRADWIMPSのテーマ曲の印象も相まって、鑑賞後の印象はとても爽やかな作品だった。

ということでこの新作、どんなストーリーの作品なのかまったく知らないまま(聞けば本作は、公開前にまったく試写会を行わなかったそうだ)、新海監督を信じて、TOHOシネマズの6ポイントを使って無料で鑑賞してきた。

 

で感想は・・・普通に面白かった。

ストーリーとしては『君の名は。』と似ているかもしれない。思いもよらぬ天災の発生と少年が少女を助けるプロットは同じ。ただ本作の方が雨のシーンが多いためか全体的に暗めなトーンだった。万人受けするエンタメ作品としては『君の名は。』の方に軍配が上がりそうだが、ちょっと暗めな本作も十分に楽しめた。相変わらずの見事な作画を大きなスクリーンで観れて良かったし。

そもそもアニメが好きじゃないのは、まずキャラクターの表情と声優の演技が大き過ぎてワザとらしく感じてしまうのと、なにせ絵なので、ストーリーを好きなように描けてしまうことで何でもありな設定になるのが大袈裟過ぎでリアリティを感じない点で、新海誠監督の作品ももちろんこの要素はあるのだが、緻密な背景描画と、ちょっと意表を突く適度なファンタジー設定のお陰なのか、なぜか大人の視聴にも耐えうる作品になっている不思議な映画。

おそらく新海作品を実写化したら、逆にリアリティのないつまらない作品になりそうな気がする。

 

なお本作を観てセクハラだ!とかいう感想もチラホラあるようだけど、そんなヤツは名探偵コナンとかアンパンマンとか観に行けよ!だいたい新海監督は童貞なんだから、お姉さんのオッパイに執着するのはしょうがないじゃないか!不倫もしないぞ童貞なんだから!

 

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特別展「三国志」 at 東京国立博物館 ちょい地味

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上野の東京国立博物館で開催されている特別展「三国志」に行ってきた。

 

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会期は7月9日から9月16日までで、国立博物館の平成館で開催されている。

 

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日本人の三国志好きは異常なので、本展もさぞ連日満員だろうとあらかじめ前売りの電子チケットを購入。できれば平日に行きたかったが結局、土曜日に行ったのだけど、入場するのに行列に並ぶこともなく、会場内も意外と混んでいなかったので、比較的落ち着いた雰囲気で鑑賞することができた。
まだ7月とは言え学生は夏休みに入っているので家族連れなどが多いのかと思ったがそれほどでもなく、おそらく8月から混雑するのかもしれない。

あ、もちろんアニキ(吉川晃司)の音声ガイド付きで鑑賞。

 

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なんと会場内では全ての展示物の撮影がOKで(展示物以外の映像などはNG)、このような大規模展示でこれは凄いことなのでは?

 

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展示物は、三国時代の遺物や後代の三国志関連の絵画や像がメインだが、ライトな三国志ファンのために、横山三国志の原画や川本喜八郎のNHK『人形劇 三国志』の人形なども展示されていて、「リアル三国志」といいつつ、三国志演義チックな味わいもあって少し統一感には欠けるような。

アニキの音声ガイドも吉川英治の三国志の朗読が多いし、赤壁の戦いをイメージした展示室は迫力があったが、10万本の矢ネタは三国志演義だし。

 

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曹操高陵(墓)から出土したという「罐(かん)」。
とても貴重な白磁だそうで本展の目玉だそうだが、・・正直、これが展示品の目玉と言われても、「・・お、おう。」と言うしかなく、ちょっと地味な印象が・・

 

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横山光輝の原画は貴重かもしれないが、川本喜八郎の人形は渋谷ヒカリエでも見れるしな。

 

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孔明の策略で曹操軍から10万本の矢をまんまとせしめたという逸話も、まぁフィクションだしな。

 

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一番面白かったのがこの「武将メーカー」で、取り込んだ自分の顔をコーエー三国志の武将とミックスしてくれるというアトラクション。

 

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基本的には自分には似ないんだけど、ホクロやシミなどの特徴は取り込んでいるという妙なリアル感のある画像をダウンロードできるぞ!

 

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・・・ただ、Web上でも出来るので、これ目当ならわざわざ会場に来る必要はない。

 

sangokushi2019.exhibit.jp

 

楽しみにしていたグッズだが、あまり欲しいものはなかった。図録も買わなかった。
横山三国志グッズについては結構がんばっているんだけど、どちらかと言うと「墓場の画廊」のグッズのほうがエッジが効いている商品が多い。

結局、グッズ売り場近くに設置されていたガチャガチャで横山三国志の缶バッチを購入したのみ。

 

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ということで、だいたい予想はしていたが、さすがに三国時代の遺物がメインとなると三国志と冠した展示作品としてはちょっと地味で、ミーハー三国志ファンの自分的にはコレジャナイロボ感が強かった。

いやホント、本展の展示物は1,800年も前の出土品で、この時代は日本だとまだ弥生時代だし、希少な展示物なのはもちろん理解しているが、、例えば曹操が使用したとされる〇〇・・とか孫権愛用の〇〇・・とか、三国志の有名武将が実際に使用していた文物などがあったらもう少し上がるんだけど、2~3世紀の出土品でそんなのあるワケがないし。「もしかしたら董卓ゆかりの〇〇が〇〇・・」みたいな出土品はあったけど、あくまで想像だし!

三国志と絡めて紹介するのはプロモーション上しょうがないし、逆に三国志と絡めなかったら集客は難しいと思うので文句はないのだが、それにしても「三国志展」とするのもちょっと苦しい展示物かな、とも思ったり。

 

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ユリイカ 2019年6月号 特集=「三国志」の世界

ユリイカ 2019年6月号 特集=「三国志」の世界

 
「三国志展」東京国立博物館招待券2枚 303
 
キーワードで読む「三国志」 (潮文庫)

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