okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

【池波正太郎生誕100年記念】漫画家・崗田屋愉一劇画展『雲霧仁左衛門』 at 浅草公会堂展示ホール

 

崗田屋愉一先生の貴重な原画展が開催されていた。

 

 

 

浅草公会堂の展示ホールにて、2023年4月3日から4月9日までという短期間。
浅草公会堂に入るのも初めてだったが、思っていたより規模が大きい展示なのには驚いた。

 

 

 

 

崗田屋先生の美麗かつ粋な作画を、複製原画ながら間近で鑑賞できる機会は超貴重!

 

 

 

 

 

 

初めて崗田屋先生(当時は「岡田屋鉄蔵」先生)の作品を読んだのは『口入屋兇次』だけど、本当に驚いてしまった。現代にこれほど粋な時代劇を、これほど美しい作画で描ける作家さんがいたのか!と。
自分的には、数少ない日本の、故・杉浦日向子先生の系譜の本格的な時代劇の劇画作家さんである。

 

 

 

 

・・しかし、このクオリティ。。
これほど手を掛けて、『雲霧仁左衛門』と『MUJIN-無尽-』、ラストまで行けるのか逆に心配になってしまう・・

 

 

 

改めて観ると、安部式部って、約60年後に火付盗賊改方の長官となった長谷川宣以(平蔵)を演じた、二代目中村吉右衛門に似ている・・。モデルにされたのかな・・

 

 

 

 

実は崗田屋先生の『雲霧仁左衛門』を読んだのが、ちょうど初めて池波正太郎の原作を読んだ直後くらいだったので、どうも崗田屋先生のキャラクターが男女とも美男美女過ぎるのと、1巻のストーリーが原作にはないオリジナルだったのが引っ掛かって、最初は原作のイメージとの落差から、あまり受け付けなかった。なので1巻を購入してから続巻をしばらく購入しなかったのだが・・

 

 

 

しかし、原作の記憶が薄くなってから改めて劇画版を読み返したら、やはり崗田屋先生版の『雲霧仁左衛門』もとてもいい!となった。1巻の巻末で崗田屋先生自身も書かれていたが、過去に何度もドラマ化された本作だが、どの作品も原作に全く忠実かというとそうでもなく、映像作家それぞれの独自解釈で描かれていて、どれも楽しめた、とのこと。
なので、崗田屋愉一版『雲霧仁左衛門』として読んでみれば、現代的でスタイリッシュ、しかも粋な劇画版『雲霧仁左衛門』として大いに楽しめる作品になっているのは間違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさに眼福。

とにかく緻密な作画で、これだけの作品を何作も同時に制作されている崗田屋先生のご苦労は並大抵ではないから心配なのだが・・なんとか『MUJIN-無尽-』と『雲霧仁左衛門』は最後までひとつお願い致します!

 

 

『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』 感想

 

既にテレビで観た、そして4月からテレビで観れるアニメ作品をわざわざ劇場で観ることもあるまいと思っていたが、まぁ行ってみることにした。

 

 

スクリーン拡張して通常より早めに予約可能にしてるにも関わらず、新宿の主要な劇場でも満員御礼とまでいかなかったのは、やはりテレビで観た、観れるアニメをわざわざ映画館でお金払ってまで行く必要はないと判断した人も多かったんだろうし、人生においてはそれくらいの冷静さは必要だろう。
ましてや今は新型コロナとプーチンのせいで世界的なインフレに陥り、我々日本人もたび重なる値上げに青色吐息。余計な出費はご法度である。

 

・・でも、観終わった後の満足度は高かった・・

「遊郭編」の第10話、焼け野原となった広大な吉原遊郭でのバトルは、テレビ画面で観てもダイナミックだったが、スクリーンで眼前にすると迫力が倍増、ハンパなかった。手に汗を握った。
そして11話、妓夫太郎の死の間際の回想シーン、死後の世界に足を踏み入れるシーンは、劇場で没入して観るハメになるので当然、泣いてしまう。
「遊郭編」のラスト2話は、劇場で観るに十分な価値がある。

4月から放映が始まる「刀鍛冶の里編」の第1話。
シーズンの1話は導入部なのでバトルシーンはないのだけど、1時間の長尺なので見応え十分。
原作のストーリーをほぼいじることなく、思いっきり膨らませて楽しませてくれるクオリティの高さ。
いい年して4月からの放送開始を心待ちにしてしまった。

 

・・あとは、あの「ゲスメガネ」こと前田まさおをアニメ本編のどこかに出してくれたら完璧!

 

 

ということで、劇場で鑑賞しても損した気分にはならない作品。
迷ってる方いらっしゃったら、是非劇場へ足を運んでくださいね。

 

 

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