okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『オデッセイ』 感想

こんにちは!

 

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昨日、リドリー・スコット監督作、マット・デイモン主演の『オデッセイ』(原題:The Martian)を観てきました。

原題は原作小説と同様で、小説の邦題は『火星の人』ですが、さすがに映画の邦題を『火星の人』や、ましてや直訳して『火星人』なんかにしちゃったら、日本では興行成績がガタ落ちになるのは目に見えてますが、

・・・それにしても『オデッセイ』なんて、いかにもな邦題には思わずケツがむず痒くなります。。

あまりにも酷すぎる邦題として有名な『エンジェルウォーズ』(原題は『サッカーパンチ』)に比べたらマシですが。

 

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・・・まぁ映画タイトルの話は置いといて、作品としては、とても面白かったです。

 

ストーリーは、火星探査を行っていた宇宙飛行士が、アクシデントでたった一人で火星に置き去りにされてしまい、4年後に再びやってくるであろう次の有人探査チームの救出を信じて希望を失わず、厳しい環境をサバイブする、というお話です。

鑑賞の直前に見たネット上でのレビューには、本作鑑賞前に原作小説を読んだ方が作品をより楽しめるとのことで、慌ててkindle版の原作(無料サンプル版)をダウンロードして、さわりだけ読んでみたのですが、確かに面白いし、読みやすい作品。

 

・・・さすがに上映直前だったので冒頭部分しか読めなかったのですが、オチを知らないまま観れたので、結果的には映画作品をより楽しめました。

なお映画鑑賞後、小説はkindle版でちゃんと購入して現在読んでますが、映画のビジュアルイメージのおかげで、小説も楽しく読めてます。

 

火星の人

火星の人

 

 
★★★★★

 
それにしても、主人公の、というか宇宙飛行士のポジティブ・シンキングさは異常!
どう考えても明らかに300%、生存の見込みはないだろう!って状況下に置かれても、恐怖や混乱を抑えて、次に何をすべきかを冷静に考えられる精神のタフネスさ。
なんというか、自分の死をも客観視できるという、仏教でいう悟りの境地。

 

いや、本作はフィクションではありますが、実際の宇宙飛行士も、想像以上にメンタルが強い人が、その座を勝ち取ってるんだと思います。
まさに、「ホット・スタッフ」ならぬ「ライト・スタッフ」。

 

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ところで一昨年話題になった、アカデミー賞も獲得した『ゼロ・グラビティ』という作品がありました。

女性宇宙飛行士がアクシデントで宇宙船外に投げ出され宇宙で漂流しながらも、無人の中国の宇宙船に辿り着いて、ついにはたった一人で着陸船で大気圏に突入し、湖に着水して自力で泳いでついに大地に立つ・・・

 

・・・って、「お前は人間ガンダムかっ!」と思わず突っ込みたくなるほど、無茶で退屈なストーリーで、こんなクソ作品がなんで評価が高かったのか全く意味不明でしたが、同じくフィクションの宇宙飛行士パニック映画としては、『オデッセイ』の方が格段に良作です。

科学的正確性という点では、『オデッセイ』にも少なからず間違いはあるそうですが、それにしても『ゼロ・グラビティ』の荒唐無稽さはありえないレベルだそうです。

 

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しかしまぁ、マット・デイモンはこんな役をやらせたら右に出るものがいない、とは妻の感想でしたが、まさにその通り。

原作も良し、監督も良しでしたが、本作の説得力を高めたのは、やはり主演のマット・デイモンの力が大きかったと思いました。

 


映画『オデッセイ 』予告編

 

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それではー

 

火星の人

火星の人

 
火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)

火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)

 
火星の人〔新版〕(下) (ハヤカワ文庫SF)

火星の人〔新版〕(下) (ハヤカワ文庫SF)

 

 

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