ミッション:インポッシブルシリーズについては全く興味がなく、新作の『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』もスルーのつもりだった。
しかし先日、テレビ放映されていた前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』を流し見していたら意外と面白かった・・と言ってもアクションシーンのみで、ストーリーは全然頭に入らなかったが。
なので、これは新作も、アクションシーンだけ見るつもりでいけばいい暇つぶしになりそうだと考えて劇場鑑賞することに。
トム映画はあまり好みではないが、王道ストーリーながら『トップガン マーヴェリック』がとても面白かったので、後押しされたってのもある。
そもそもなぜ「ミッション:インポッシブルシリーズ」に興味がないかというと、第2作目以降の作品が、あまりにもステレオタイプなアクション映画すぎたため。
第1作目『ミッション:インポッシブル』は、監督がブライアン・デ・パルマであったこともあるが、ミステリーっぽい本格スパイ映画風で、トム映画にしては骨太の作品でいいな、と思っていた。
なのでジョン・ウー監督の2作目『M:I-2』はある程度期待して観に行ったが、トムの「オレがオレが」が鼻につく薄っぺらいアクションシーン満載の作品でガッカリ。
一応、3作目の『M:i:III』までは劇場鑑賞したが、派手なアクションだけが売りの薄っぺらい映画という印象しか持てなかったので、以降の作品は全く観る気が起きなかった。
ということで、全く期待せずに観に行ったのだが・・
これが意外に面白かった!
だいたい、前後編である前編の『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』のストーリーを全く知らないので、前作からのつながりやキャラクターなどわからないまま鑑賞したが、そんな予習不足もほぼ気にならなかった。ストーリーは複雑で登場キャラクターも多いけど、基本は単純アクションなので観ているだけで楽しい。
とにかく、還暦を過ぎたトムが一生懸命にアクションシーンを演じているのに胸アツ!
『トップガン マーヴェリック』でも感じたが、トムが老骨に鞭打ってヒーコラいいながらアクションシーンをこなしているのを観ると、ついつい応援したくなった。
本作は、ハリウッドで過去に公開された映画でもトップクラスで製作費がかかった作品だそうだが、これだけの派手で豪華なアクションシーンを連続で見せてくれたら、高額な製作費も全く無駄になっていないというもの。
なお本作では、第1作目からレギュラー出演しているルーサー役のヴィング・レイムスが、泣ける演歌な演出でラストを締めていたが、『パルプ・フィクション』で変態ゼッドにお尻を掘られていたマーセルスが、よくぞこんな歴史的な大作映画で長年レギュラー出演をこなすまでになったな・・と感慨深いものがあった。
また本作、第1作目の伏線回収シーンも多くて、本シリーズのメモリアル的な作品にもなっていたのも良かった。
・・そういえば、テレビでボーっと見てた前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』だが、吹替がやたらヘタクソな声優がいるな、と思ったら、DAIGOと広瀬アリスだった。
2人ともひどい出来の吹替だったが、ただ広瀬アリスのヘタクソな吹替が、声を充てた、ブラックウィドウならぬホワイトウィドウ役のヴァネッサ・カービーに妙にマッチしていて、変に印象深かった。
本作にも引き続き登場するかと思っていたが、登場シーンがカットされたそうで残念!
『トップガン マーヴェリック』で久しぶりに感じた、大作映画を観たな~と実感できる作品。
本作で「ミッション:インポッシブルシリーズ」は最後とのことだが、「トップガンシリーズ」同様、どうせまた続編を作るんでしょ?これからはちゃんと観に行くよ!
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