okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『アクト・オブ・キリング』 感想

こんにちは!


ポスター


昨日ですが、『アクト・オブ・キリング』を観てきました。

1965年にインドネシアで発生した「9月30日事件」。
軍部のクーデターによって、デヴィ夫人の夫であった当時のスカルノ大統領が失脚させられ、共産党狩りと称して100万人以上の共産主義者や華僑が殺された大虐殺事件があったそうです。(全然知りませんでした・・)

で当時、実際に虐殺を行っていたプリマン(語源はフリーマン)と呼ばれる現地のマフィアに、当時の虐殺場面を映画にして撮ってもらい、その撮影の過程をドキュメンタリーとして描く・・・

なんとなく、以前に紹介した 『地獄でなぜ悪い』
のドキュメンタリー版のような作品でした。

話題作であり問題作でもあり、それなりに期待しましたが、正直、途中で眠くなったというか、ちょっと退屈というか、自分的にはそれほど衝撃的な作品には感じませんでした。

本作のウリは、当初は嬉々として虐殺シーンを演じるかつての殺害者アンワル・コンゴが、撮影が進んで徐々に自分が殺した人間の恐怖を感じ、自身が殺害される被害者を演じるシーンでは、事件から45年たって始めて被害者の恐怖を心底実感して息も出来なくなる、打ちひしがれるトコなのですが、、

なんとなく監督の「オレ、いい絵撮っちゃったゼ」感、
かつては平気で人々を残虐に殺害していた男が、打って変わって罪悪感に苛まれるシーンをまんまと撮れた「してやったり」感がなんとなく鼻につくというか・・

★★★★★

本作は作品自体よりも、本作を評価している批評家のコメントのが興味深くて面白かったです。







それにしてもデヴィ夫人ってすごいなぁというか、彼女の腹の据わり方は、こういう修羅場をくぐってるからなのか!
と納得しました。

「9月30日事件」にはこんな背景があったとは。

滝


それではー


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