okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『哀れなるものたち』 感想

 

スルーしようと思っていたが他に観たい作品もなく、なんとなく観に行ってしまった。
・・・が、観に行って良かった!

 

本作は、ウィレム・デフォーが演じる、フランケンシュタインのような容貌魁偉な天才外科医が人体実験のために誕生させた、エマ・ストーン演じるベラの成長物語。
解剖学を教える天才外科医であるゴッドウィン・バクスターは、人体実験のため、投身自殺して脳死となった身重の女性の脳を取り出し、生存していた胎児の脳を移植し、蘇生させることに成功する。姿は成人女性だが頭脳は胎児のものなので、最初は幼児そのもののベラだったが、世界を知り、様々な経験をすることで、次第に理知的な女性へと変貌していく・・

 

そもそもエマ・ストーンが主演する作品が「R-18」なのは不思議と思いつつ、あまり気にも留めずに作品を鑑賞していたが、観ているうちに口がアングリとなってしまった。
エマ・ストーンといえば、誰もが認める、押しも押されもしないハリウッドのトップ女優である。
そんなトップクラスの女優が主演する作品で、ここまで過激な性交シーンが次々と展開される大作を今まで観たことがなかったので・・とにかく驚いた。
同年代で演技達者な俳優としてはマーゴット・ロビーなどが思い浮かぶが、いくら彼女でもここまで出来ないだろう・・
さすがエマ・ストーン。
姿は成人女性なのに頭脳は幼児で、徐々に理知的な女性に成長していく段階を、ここまで見事に表現できる俳優も少ないのではないだろうか。
もはや、名優ジョディ・フォスターの面影すら感じる。
エマ・ストーン、最強。

 

なお物語の魅力はもちろんエマ・ストーンだけではなく、共演者の見事な演技と、ギリシャ出身であるというヨルゴス・ランティモス監督の、なんとも不思議な演出にあった。
ハイセンスな美術と音楽、原作ありの物語とはいえ、シュールでしっかりとしたストーリー展開で、今までにない映画体験ができた感じ。
ハードなベッド・シーンが多いが、なんとなく大らかな感じで、思ったよりドギつくなかったのも、性描写を自然に描ける欧州人の感覚なのかもしれない。

ヨルゴス・ランティモス監督の前作『女王陛下のお気に入り』にもエマ・ストーンが出演しているらしい。これは観ないと。

 

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