okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』 感想

 

予告編がな~んかつまらなそうなので心配ではあったが、話題のA24(エートゥエンティフォー)配給であり、ミシェル・ヨーが主演ということで観に行った。


www.youtube.com

 

斬新な映像表現や演出も多く、セットや衣装も豪華で、物凄くお金が掛かっている映画だとは思ったが、中盤以降は、目まぐるしく展開する多重世界の多さに、ややうんざりしてしまった。
あと、いくら今年還暦を迎えたとはいえ、我らがミシェル・ヨーをもう少し綺麗に撮ってあげられないものか。
生活にくたびれたオバサンを60歳のミシェル・ヨーがノーメイクで演じるのって、いくら本人がノリノリだとしてももう少し配慮が欲しいところ。
せめて、マルチバースでは華やかなアクション女優として一代を築いたミシェル・ヨーを演じてるときぐらい、もうちょっとマシなメイクを施して差し上げてよ!

 

あと観終わってから気が付いたが、本作は、主人公エヴリン(ミシェル・ヨー)がIRS(アメリカ合衆国内国歳入庁)に出向く少し前の朝から、IRSから帰宅後、夜の自宅兼職場(コインランドリー)でのホームパーティーまでの約10時間くらいを、たっぷり140分もかけて描いている。
しかもテーマは、母と娘の葛藤と和解という、いたってシンプルなもの。
さすがにそれだけのお話を2時間以上かけて、しかも、くどいマルチバースの世界で畳みかけられながら観せられても、我々観客も疲れるというもの・・

あとこれも観終わってから知ったのだが、本作の監督は『スイス・アーミー・マン』の監督だったのだ!

 

okureje.hatenablog.com

 

「ハリー・ポッターの死体を十徳ナイフ(スイス・アーミーナイフ)みたいに便利に使う」という発想だけは素晴らしいのだが、肝心のストーリーが、観念的というか哲学的というか厨ニ病というか・・さっぱり面白くないという自分的にはダメダメ映画。
どうりで本作も、変に哲学的な感じが臭いすぎて、純粋にエンタメ作品としては楽しめなかったワケだ・・

ということで、作中では好きだった石のシーンをモチーフにした可愛いパンフレットだが、買ってからちょっと後悔してしまった・・

 

 

・・すごく凝っているパンフレットなんだけど、内容的には興味深かった。
ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート監督がどんな気持ちでこの作品を思いついて、どのように映像化していったのか、という過程を理解したら、少しだけこの映画の見方も変わった。
とにかく情報量が多く、1度観ただけではイマイチ世界観も掴みづらい作品なのだが、なにせ多重世界の描写がウザすぎて長すぎるので、もう一度鑑賞したいと思わなかったのだけど、作品の背景を理解したところで、もう1度観てみたいな・・とはやっぱならないかなー。

 

 

 

・・とういか、多重世界でミシェル・ヨーのカンフーの師匠役の女性が誰なのかわからなかったが、パンフレットの解説で西脇美智子とあったのでビックリ!いや、ちゃんとパンフのキャスト一覧にも載せてあげてよ!

 

 

【スポンサーリンク】