okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『ザ・フラッシュ』 感想

 

未だかつて、日本の映画CMで素人に「めっちゃ泣きました」「最高でした」と言わせたり、【LiLiCo絶賛】と謳っている映画で面白かった作品はあっただろうか・・・いや、無い。
しかも「DCエクステンデッド・ユニバース」(DCEU)作品で、もうお腹一杯過ぎて辟易しているマルチバースかつ、タイムリープ物である。
いくらマイケル・キートンのバットマンが出るからと言っても、観に行く理由が皆無なので完全スルーのつもりだったが、たまたま有楽町にちょっとした用事ができて時間が空いてしまったため、ついでに観るハメになった。

 


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もう観る前から5000%くらい駄作だと確信しており、なんなら映画始まる前から寝ようかと思ったくらいだったが・・・これが面白かった・・というか、泣いた。

 

 

そもそも「フラッシュ」関連のコミックもドラマも映画も観たことがなく、どんなヒーローなのかも知らなかったが、本作では、あまりDCに詳しくない観客にも、フラッシュとはどんな能力を持つヒーローで、どんな経緯で特殊能力を得たのか、などもわかりやすく描いていたので、物語に入りやすかった。

ストーリーも、今までのDC作品やマーベルのアベンジャーズみたいに陳腐で幼稚な内容だろうと思っていたが、意外と破綻のない脚本で、特に、安易なタイムリープ物としながら「不可逆性」としたことで、物語に深みと感動を与えていた。
悔しいがLiLiCoが言った通り泣けてしまったが、「不可逆性」が泣けるポイントであった。

そして何と言っても、我々世代が一番好きなマイケル・キートン版のバットマンが、チョイ役ではなく、ちゃんとアクションや見せ場も多くて大満足。
だいたいマイケル・キートンも、もう古希を過ぎてるのにあのカッコよさ。
バットマン以降も多くの映画で渋い演技を見せているが、なんとなく年齢のこともあるが、本人もバットマンを再び演じる気はないのでは?と勝手に想像していたので、今回の新生バットマンが、単なる賑やかしメンバーではなく、メインの登場人物として堂々演技で出演していたのは嬉しい限り。
・・というか、来年はビートルジュース2も公開予定だそうで、主演のビートルジュース役で出演するそうだ・・ 元気・・

またフラッシュというヒーローだが、マーベル作品ではトム・ホランドのスパイダーマンみたいな、若くてチームのムードメーカー的な存在のヒーローのようだが、演じたエズラ・ミラーが上手いので、非常に好感が持てるヒーローだった。
今まではビジュアルだけ見たらダサいと思っていたが、この作品を観て、初めてカッコいいと感じた。

 

ただエズラ・ミラー、まさにスキャンダルのデパートくらい半端ないトラブルメーカーのようで、コンプライアンスに厳しい昨今で、よくこの映画を上映できたな・・と思うのだけど、特にヤバいネタが、エズラが未成年の少女を連れ出して、今話題の「グルーミング」を行ったと訴えられている事案。ただ件の少女もあの環境活動家グレタさんといっしょに活動していたという、なかなか一筋縄ではいかない人物らしい。
エズラ・ミラーのスキャンダルについては、それこそ山のように報告されているが、事実かどうかは我々にはわからない。思うのは、彼のフラッシュは素晴らしかったので、悪いことしたならちゃんと償って更生して、また新たなフラッシュの作品に出演してもらいたい、ということか。

 

それにしても、今までウンコみたいな作品ばっかりのDC映画だったが、ようやく鑑賞に耐え得る作品を作ったな・・というのが本作を観ての感想だけど、これってやはりジェームズ・ガン効果なのかな。

 

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