快楽亭ブラック師匠と「わかみほ」さんこと若林美保さんの「大人の艶芸会」。R-18指定。
場所は新宿駅西口から徒歩8分程度にある「ミュージック・テイト西新宿店」。
こちらには初めて伺ったが、落語と演歌に特化したCDやDVDなどを販売しているCDショップで、店内には高座が常設されており、夜は落語会が開催されるという落語尽くしのお店だった。
快楽亭ブラック師匠の高座は2016年に神保町の落語カフェで拝見して以来で、落語カフェでは故・立川左談次師匠との2人会だった。
当時の左談次師匠は病気療養中だったが、ご病気とは思えないほどお元気で、楽しい一席だったので、次の高座も機会があれば拝見したいと思いつつ、結局行けずじまいで鬼籍に入られてしまったのが悔やまれる。
そういえばブラック師匠もそろそろ左談次師匠が亡くなられた年齢に近いな、と思いつつ、お近くで拝見してもまだまだお元気そうなのだが、それでも観れる機会があれば出来るだけ観ておかないと、人にはいつ何が起こるかわからないし。
快楽亭ブラック師匠といえば放送禁止ネタで、Wikipediaにも「隠語に対して伏字や比喩、曖昧な言い回しを全くしないため、ネタの過激さや下品さについては群を抜いている。」と書かれているほどだが、確かに小学生でも遠慮しそうな禁止ワードを何のためらいもなく連発されるので本当に面白い。
今回のネタは古典の艶笑落語「蛙茶番(かわずちゃばん)」と、上方の古典落語を現代の艶話にアレンジした「七度狐(しちどぎつね)」の二席。
「蛙茶番」はアレンジ無しなのでエロは少なかったが、ブラック師匠曰く「生まれも育ちも関西のくせに関西の師匠につかずに関東の師匠に弟子入りした」故・立川文都師匠と立川志雲(現・雲水)師匠に、思いっきりゲスい事をさせる「七度狐」は、キッチリとゲスいネタで大爆笑だった。
なお後から知ったんだけど、先週の島薗邸落語会で初めて拝見した山遊亭くま八さんだが、元々はブラック師匠のお弟子さんだったそうで、図らずも2週続けて師弟の落語を聴くことになった。
山遊亭くま八さんのネット上のプロフィールにブラック師匠の名前はブの字すらないが、弟子入りしてから2年後に破門になったそうで、いったい何があったんだろう。
前半ブラック師匠の二席のあとは、後半のわかみほさんのステージに。
わかみほさんについてはネット上でしか存じ上げなかったが、SNSなどで彼女のことをツイートしているのはだいたい女性で、今回初めて間近で拝見させて頂いて、なぜ女性からも人気があるのかわかった。
端的に言うとカッコいいのだ。
まず、切れ長で涼し気な目元。顔がカッコいい。
そして上背があるからステージ映えする。カッコいい。
背中から肩のあたりを見ると凄く鍛えているのがわかる。カッコいい。
実物のわかみほさんを観るのもストリップを観るのも今回が初めてだったが、迫力があって華があって、実際にステージを観てわかみほさんのファンになってしまう女性が多いのも頷ける。
高座を解体して作っただけの、若干安全性が心もとない舞台だったので観ていて少し心配だったが、そんな足元の悪さを物ともしない迫力のパフォーマンスだった。さすがプロ。
とにかく色んな活動をされている方なので、今後も面白そうなイベントがあれば積極的に行ってみたいと思った。
実は具体的にどんな出し物があるのか知らずにやってきたので最初はおっかなびっくりだったが、ブラック師匠らしい粋なイベントで実に楽しかった。
またミュージック・テイトも、お手頃な値段でいろんな落語会を催しているので、ユルい感じでまた来てみたいと思った。