藤井青銅×吉田潮×中川淳一郎
「『平成最後の日』をビール片手におもしろおかしく語る会」
場所はお馴染み、下北沢の本屋B&B。
年号なんて日常生活ではまったく意識しないし、たまに書類などで和暦を書く必要がある場合、「今年は平成何年だっけ・・」といちいちスマホのアプリで確認が必要。
こんなときは正直、和暦には殺意すら覚える。
なので改元には殆ど興味がなく、「平成最後の日」なんて全く感慨深くもなく、単に大好きな中川淳一郎さんを観たかっただけなのだが、思いのほか素敵なイベントだった。
最初のコーナー、作家の藤井青銅さんによる元号のお話はとても興味深かった。
知ってるようで元号については何も知らなかったと目からウロコのお話が満載だったが、藤井さん曰く、なんだかんだ言っても元号なんて言うほど深い意味はなく、「北斗百裂拳」とか「ギャラクティカマグナム」とか、中学生が思いついた必殺技の名前程度のものだと認識していればよい、というのと、遠からず日本でも元号を使わなくなっていくと思う、というお話が印象的だった。
中川淳一郎さんは平成時代にネットを騒がせた事件や出来事などを振り返るコーナー。
毎度お馴染みの内容だが、自分的には「物売るっていうレベルじゃねえぞ!オイッ!」がちゃんと入っていたのでOK。
吉田潮さんは平成の30年間で放送されたドラマを振り返り、10年ごとにドラマの内容がどのように変遷していったかを解説されていた。
ドラマ自体が吉田さんの濃いセレクションだったこともあったが、社会人になってからの30年間、積極的にドラマを視聴しなくなったので、紹介されていたドラマの3分の2は観たことなかったり知らなかったりで、我ながら驚いてしまった。
吉田さんはこの30年間で、TBSやフジテレビのドラマが衰退していくなか、テレビ東京が密かに隆盛してきていると仰っていたが、確かに自分も録画してまで視聴するのはテレ東のドラマばっかり。
しかし吉田潮さんを生で拝見するのは初めてだったが、独特な色っぽさ・・というかエロさがあって良かった。
そしてイベント後に中川さんと抱き合っていたのが微笑ましかった!
最後は、放送作家でもある藤井青銅さんのラジオ界についてのお話。
ラジオこそ殆ど聞かなくなってしまって、最近ラジオについて触れているコンテンツは、沙村広明さんの『波よ聞いてくれ』だけかも。
この30年間でラジオ界はどうなってきたのか。
例えば「見えるラジオ」なんてのが一時期あったけど、アレは結局何で、何で終了してしまったのかなど(そもそも、見えるラジオ「FM文字多重放送」が既にひっそりと終了していたことすら知らなかった)、ラジオにまつわる業界や環境その他のお話がとても興味深く、かつ面白かった。
テレビすらネットの影響で視聴する人が激減し、当然ラジオの聴取率も激減、ラジオ業界も収入が往時の半分くらいになっているそうだが、それでも人の声が聴けるラジオというメディアは簡単には無くならないのでは?という推察には、確かに納得できるものがあった。
ちなみに中川さんだが、藤井さんが元号のお話をしている際は、「そういえばジャガー横田の夫(医師の木下氏)がフライングで元号をリークした件はどうですか?」とか、ラジオにまつわるお話をされている際には、「ショーンKについてはどうですか?」など、真面目なお話をされている藤井さんに対して、お約束でくっだらない(笑)質問をされていて、その度に我々夫婦は大笑いだった。そして藤井さんもいちいち真面目に応対されていたのが好感。
なおイベント進行はお馴染みの金沢出身のライター紐野義貴さんだったが、進行時間に気を配り、出演者のドリンクのお代わりに目を配り、出演者のみならずスタッフにも心を配り、出演者の会話の合間にも適切な合いの手を入れるなど(声配り)、おそらく事前に出演者のリサーチをちゃんと行われている(足配り)と推察され、まさに「五配り」ができている方だな、と改めて感じ入ってしまった。
紐野さんがディレクションするイベントには今後も積極的に参加していきたい。
そして今回も中川さんのサインを頂けた!
ピストン藤井さんの偽造サインも含めて、これで3つ目のサインをゲット!
これから中川さんがセミリタイアするまでの期間に出来るだけイベントに参加し、機会があればサインを頂いて、神社の御朱印集めみたいに中川淳一郎サインをコレクションしていく所存!