okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『ゴーストワールド』 感想

 

10年ぶりくらいの鑑賞、しかも初めて劇場で観たのだが、やはりこの作品はかなりの名作だった。
名作の噂を聞いて、DVD購入して初めて鑑賞したのが10年くらい前だが、初公開は2001年7月とのことで、実に20年以上前の作品だというのも改めての驚き。
なんと撮影当時、主演のソーラ・バーチが17歳、スカーレット・ヨハンソンは弱冠15歳だったという!
スカヨハがあどけなさ過ぎる!

しかし、今観ても全く古さを感じさせない作品。

まず、オープニングとエンディングに使用される「Jaan Pehechaan Ho」が凄い!
永久に聞いてられるほどポップな楽曲。さすがインド映画・・

 


www.youtube.com

 

古くはモラトリアム、ちょっと古くは「サブカル女子」な、ソーラ・バーチ演じるイーニドと、スカーレット・ヨハンソン演じるレベッカは、ハイスクールを卒業しても、ステレオタイプな同級生や街の大人たちを小馬鹿につつ、なんとなく無目的に日々を送っていた。
ある日、古いブルースのレコード・コレクターである冴えない中年男、スティーヴ・ブシェミ演じるシーモアと接点を持つことにより、イーニドとレベッカの関係性や生き方が少しづつ変化していく。

 

オフビートなストーリーと演出がとてもセンス良く、ダニエル・クロウズの原作コミックをそのまま実写映像化しながら、ストーリー性をより高めた傑作になっている。
監督のテリー・ツワイゴフと、脚本も手掛けた原作者のダニエル・クロウズのセンスが爆発した、本当にカッコいい作品。
また当時のソーラ・バーチがめちゃめちゃ可愛くて、ファッションも超ハイセンスで、映像美が半端ない。

 

 

なお、原作コミックも10年ぶりに再読してみたが、原作ではブシェミ演じるシーモアらしき人物は、いろんなキャラクターとして所どころにチラっと出てくる程度だが、映画版のように主要キャストにはなっていない。

 

 

映画版では、さすが名優ブシェミが演じるだけあって、とても切なく渋いキャラクターとしてイーニドと絡んでおり、何とも言えず切ない青春映画に仕上がっているんだけど、主人公のイーニドは、原作以上なファム・ファタール。振り回されるシーモアは人生を悪く狂わされることになるのがまた、何とも言えない・・

 


www.youtube.com

 

久しぶりにサントラを聴き直したいと思ったが、断捨離でDVDと共に処分してしまっていた・・
しかもリッピングすらしていなかったので、しょうがなくMP3で再購入・・
ちなみにサントラの曲の殆どが、劇中でかかっていたと思われるオールド・ブルースなので、CDで購入した当初はちょっと地味な印象だった。テリー・ツワイゴフ監督のコレクションであるSPレコードの超貴重な音源らしく、これはこれで貴重かもしれない。

 

ゴーストワールド [Blu-ray]

ゴーストワールド [Blu-ray]

  • ソーラ・バーチ,スカーレット・ヨハンソン
Amazon
Ghost World

Ghost World

Amazon
Ghost World

Ghost World

Amazon

【スポンサーリンク】