okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

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『宮本から君へ』 感想

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エレファントカシマシの宮本浩次のファンである妻が、「スクリーンでミヤジ(宮本浩次)の新曲を聴きたい」という理由だけで観に行きたいと言うので、新宿はバルト9まで足を運んだ。

ちなみに、夫婦ともども当然ながら原作は未読、昨年放送された、映画版と同じ真利子哲也監督のドラマ版も未見である。

ただ自分は原作は少しだけ読んだことがある。
原作者である新井英樹先生の問題作『ザ・ワールド・イズ・マイン』に大いに感銘を受けて、勢いで『定本 宮本から君へ』1巻を購入して読んだのだが、続巻を購入するには至らなかった。理由は、後半で主人公の恋人がレイプされるらしい流れになることを知ったためなんだけど、実は「恋人がレイプされるモノ」話が苦手であり、しかも新井先生の作品なので、容赦ない描写になることは明らかで、読後感が悪くなるのを恐れて最後まで読む気がしなかったのだ。
・・・なので本当はこの映画を観るのも気が進まなかったのだが、いつもワケのわからない映画に無理やり連れて行っている妻が、珍しく自分から観たいとリクエストした作品だったので、申し訳ない気持ちもあり、いっしょに観に行く気になった次第なのだ。

 

原作の『宮本から君へ』は、主人公である宮本浩が営業マンとして奮起しながらサラリーマン生活を送る姿を描いた物語で、前半のヒロインは甲田美沙子、後半のヒロインは中野靖子がストーリーの中心になっている(らしい。未読なので)。

最初、ドラマ版のダイジェストを映画にした作品だと思っていたので、映画を観始めたとき、なぜ最初から中野靖子が出てくるのか不思議だったのだが、観終わった後、実は、ドラマ版は物語の前半を描いていて、映画版では後半の中野靖子との濃い物語を描いて完結、という構成だったのを初めて知った。

・・・・・ということで、本来なら原作を読み、ドラマを観てから映画版を観るのが本筋なんだけど、この映画版に関しては、単体で観ても十分に見応えがある作品だった。

真利子哲也監督の作品は初めて観たが、構成、演出が見事なので、ラストまでテンポよく鑑賞することが出来たし、なにより、宮本浩を演じた池松壮亮と中野靖子を演じた蒼井優、主演2人の迫力ある演技!
とくにラストからの疾走感はハンパなく、もう池松壮亮の声はほぼ宮本浩次になっており完全にミヤジが憑依していて、エンドクレジットの宮本浩次『Do you remember?』に繋がる怒涛の展開には圧倒されまくりで、観終わった後にはグッタリしてしまった。

 

また体当たり演技というかベッドシーンも生々しくて、蒼井優もバストトップ以外はお尻もすべてさらしての熱演で、これが相手役が山田孝之だったら、「お!蒼井優も役者根性を見せたな!ガハハハ!」くらいな気分で観れたのだけど相手が池松クンなので、「え?そんなことやあんなことまでしちゃうの?」と、観てるこちらがドギマギするほどの大胆演技。とにかく色んな意味で衝撃的な作品ではあった。

 

・・・しかし、同じく池松壮亮と蒼井優が共演した塚本晋也監督作『斬、』でも感じたが、やはり蒼井優には違和感を感じてしまう。
原作未読なので偉そうなコトは言えないのだが、原作の中野靖子の作画をみたら結構キツい表情の気が強そうなキャラクターで、蒼井優は高い演技力で気が強くてちょっとだけ「はすっぱ」な女性を演じているのだが、顔がキレイで可愛すぎるためか、どうにも無理を感じてしまうというか。何と言うか、「私はカワイ子ちゃん女優でもお嬢さん女優でもない!」という抗いを演技から感じてしまうのは自分だけだろうか。
少なくとも、クセが強そうな中野靖子のキャラクターを蒼井優からは感じられなかった。

 

それにしても、ワールドカップで大盛り上がりの日本に水を差すかのような超下劣なラガーマンが出てきてワロタ!
ピエール瀧もめっちゃいい演技してたけど、上映タイミングが色々と微妙で、なかなか味わい深さもある!
ともかく熱量の高い凄い作品ではあったけど、とにかく濃すぎる作品なので、やはりドラマ版を改めて見たり原作を読みたいとは思わなかったなぁ。

 

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