こんにちは!
敬愛する中川淳一郎。
氏もお勧めしていたピストン藤井さんの一大イベント『ピストン大博覧展 ~ PISTON EXPO 2016』に行ってきました。
おい、バカなものが好きな人、いい文章書きたい人にはオススメのイベントだ。富山なんだけど、地元に近い人はもちろん、北陸新幹線開通1周年とかで富山方面行く方はぜひ、だ、この野郎。富山の天才、ピストン藤井の個展だ https://t.co/kwbqeqlDI8
— 中川淳一郎 (@unkotaberuno) 2016年2月28日
「ピストンって何??」
もはや人なのかモノなのかも理解していない妻を無理やりつれて、車で富山県へ。
なおピストン藤井さんについてはこちらを。
しかし、石川県民、特に金沢市民にとって富山県とは、まさに北朝鮮のごとく「近くて遠い県」。我々夫婦も、隣県ながら会場がある富山県富山市には今まで1度も行った事がなかったので、今回は富山市観光も含めて1泊旅行で伺うことにしました。
富山県内に入ると、当然ながら車は富山ナンバーばかり。
・・・金沢ナンバーに対しての、無言の敵対心をひしひしと感じます。
県内に侵入した金沢ナンバーの車を警戒したスパイ車が尾行していないか、ビクビクしながらハンドルを握る妻。
富山市に着いたら、さっそく富山市内を走る市電「セントラム」に乗って富山市の中心部、総曲輪(そうがわ)に向かいました。
まずは、あの隈研吾(くまけんご)氏設計の、富山市ガラス美術館を含む複合施設、「TOYAMAキラリ」に。
・・・な、なんか、めっちゃシャレオツなデザインやないかい。
我が金沢市が誇る「21世紀美術館」に勝るとも劣らないモダンな建築よ。
金沢人特有の「富山には負けたくない」DNAが、無意味なライバル心を煽る。
平常心を取り戻すため、続いては、「小さいお城」として有名な(やらしい表現やな・・)富山城がある富山城址公園へ。
外観が富山城を模した「富山市郷土博物館」は、小さいながらも工夫を凝らした展示物が多くて楽しめましたが、刀剣の装飾品を見ながら、
「こんな装飾品なら金沢には100個以上あるぞ」
とか
「分家(富山前田家)と本家筋(加賀前田家)の格の違いを改めて知ったわ」
などとつぶやく妻を見て、金沢人の底意地の悪さを改めてひしひしと感じました。
次は会場である「フォルツァ総曲輪」がある、総曲輪通り商店街に。
なかなか味わいのある商店街で、「フォルツァ総曲輪」の近くには、金沢で「オヨヨ書林」を営む山崎有邦氏がオーナーを務める「ブックエンド」が。
そしてその近くに、大きく書かれた「藤井」の文字がやたら目立つ人家が!
「藤井」の文字の横に、消された「歯科」の文字がうっすらと浮かんおり、元は歯医者さんだったと思われますが・・・
・・・それにしても、どれだけピストンびいきな街なんだ!
さて、いよいよ会場である「フォルツァ総曲輪」に。
会場は17時なのですが、1時間早い16時過ぎに到着。
なんといっても先着100名にプレゼントされるという、
「ピストン缶バーバッジ」と「黒部の太陽ミネラルウォーター」
を是が非でもゲットせねばなるまい!と意気込んでやってきたのですが、
・・・さすがに早すぎたか、まだお客さんは皆無。
スタッフの方が忙しく会場準備を行う中、もの凄いアウェイ感に再び襲われて、「開場17時じゃなくて17時半だ!」というスタッフの方の声が聞こえたため、一旦、会場を離れることに・・・ なんというヘタレ!
近くの「総曲輪フェリオ」で時間をつぶし、17時過ぎに再び会場へ。
さすがにお客さんもちらほら入りだし、なんとか限定プレゼントをゲットするも、やはり慣れぬ場所に居心地の悪さを感じてましたが・・・
そんな我々に気さくに声を掛けてくれた、「日本海食堂」と書かれた腕章を付けた男性。
古い遊園地の遊具に嬉々として跨って、狂気すら感じられるような奇声を発するその男性のおかげで、かなりリラックスすることができました。
★★★★★
会場の座席に座って、さっそく「黒部の太陽ミネラルウォーター」を飲もうとした妻に、「えっ!飲むんか?」と驚いた私に、「えっ!飲んじゃダメなのか?」と逆に驚く妻。
そして、待ちに待った開演!
生ピストンがそこに!
正直、どんなイベントだかさっぱりわからないままノリで来てしまったのですが、それにしても濃い内容。富山に着いてもピストンのピの字も知らなかった妻の顔を横目で見たら、やはりポカンと口を開けておりました。
お馴染のエチオピア君は、ひっそりと「聡子の部屋」の片隅におりました。
(・・・おそらくエチオピア君と思われるも、・・・片腕が無い?)
そして終始、ステージ上で進行を気にしながら、実の兄にさえ厳しい表情を崩さないピストン氏。
その表情から、TVチャンピオンの人気企画である大食い選手権で、スムーズにお代わりを用意できないスタッフに「AD! 何やってんだ! AD!」と怒声を発する松本明子の鬼の形相 を彷彿とさせられました。
そして怒涛の終演。
エンドロールはなんと、チャゲ&飛鳥の情念溢れる名曲「ひとり咲き」!
いやー、本当に楽しかった。
徹夜で準備されたというこのイベント。実際、すごく手間とお金が掛かっていると思われ、これで1,000円という木戸銭は安すぎる!
そして会場となった「フォルツァ総曲輪」は、今年の9月に休館となるそうで、こちらでのピストンエキスポ開催は今回がラストとなるかも、とのこと。。
こんな特殊で濃いイベントを開催できるスペースが他にあるのかわかりませんが、どこで行われようと、次回も是非、行きたいと思います。
できれば次は、金沢のシネモンドあたりで、「ここが嫌だよ!金沢人」という、金沢を思いっきりdisってくれる企画をやってもらえないでしょうか。その際はボランティアでスタッフさせて頂きますので是非!
会場を後にして妻に感想を聞いたら、「・・・で、ピストンって金沢で言ったらどんな立ち居地?ぶんぶんボウルみたいなもん?」
・・・いや、金沢の人物に例える必要もないし、そもそもピストンさんって芸人じゃないし。
それではー

- 作者: 工藤夕貴,Megu(Negicco ) ,武田砂鉄,河?直美,伊藤弘,南馬越一義,岸勇希,市川紗椰,西田善太
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