『ブレードランナー ファイナル・カット 爆音映画祭』で久しぶりに大スクリーンで観たポリススピナー、未来的なフォルムは今観ても色褪せておらず、印象に残った。
スピナーとはシド・ミードがデザインした近未来の飛行自動車のことなんだけど、コアなブレードランナー・ファンじゃなくても一般的なファンにとって、”ブレードランナー三種の神器”といえば、デッカードの銃・通称「デッカード・ブラスター」と「スピナー」、そして「ふたつでじゅうぶんですよ」である。
ただ、ブラスターのモデルガンは入手困難、スシマスターも完売御礼。現時点でプラモデルやフィギュアなどで入手可能なホビー商品はポリススピナーのみ。『ブレードランナー』は版権の取得が異常に難しいらしい。
ということで爆音上映『ブレードランナー』の余韻が覚めやらないなか、へっぽこメーカー・メディコム・トイが2010年に販売した『BLADE RUNNER COLLECTOR'S BOX』をAmazonでポチってしまった。
妻には「Blu-rayを購入する」ということでちろん事前に了承は得ている。
なのでLINEで、「なんかでっかいダンボールが届いた!(怒)」と連絡があった際も、「いや、ブレードランナーのBlu-rayなので問題ないです」と言い張った。(ゴメンやで)
いやでも実際、本商品のメインはBlu-rayで、ポリススピナーはあくまでオマケの扱いであるらしいので、嘘は言っていない。
『ミラクルアクションヴィークル No.04 BLADE RUNNER COLLECTOR'S BOX 』
外箱は思ったより大きい。そして、パッケージはなかなかブレランブレランしててカッコイイし。
Blu-rayはちゃんと同梱されている。こちらがあくまでもメイン。
ポリススピナーの本体も意外と大きい。だいたい1/18スケールくらいかな?
値段の割にはチープだという情報は事前にネットで得ていたんだけど、確かに軽い!
ビークルモードにもなる。意外と芸が細かい。
1/18フィギュアのミクロマンが丁度いい感じに合ったりする。
確かに値段の割には軽くてチープなんだけど、意外と細かい造り込みで、デカールはかっこいいのでまぁ、とりあえずはイイんじゃないでしょうか。
さて、いよいよ明日、新作の『ブレードランナー2049』を観に行く。
全米で大コケしたっていう前評判を打ち消すかのように、日本ではやたら力の入ったCMを流しているが、町山智浩氏が絶賛するのはいいとして、「絶対に観るべき映画」(藤井フミヤ/歌手)ってのはちょっと・・・チェッカルズに言われてもな、みたいな。
ちなみに、久しぶりに旧作の『ブレードランナー』を観た感想をもう少し。
あまりに伝説的な作品になり過ぎて言いづらい感あるけど、あえて突っ込むと・・・
まず冒頭のレプリカント・リオンの取り調べシーンだが、そもそも素手で人間を殺傷するほど身体能力が高く、人間に反抗的なレプリカントの疑いがある人間を、なんで捜査官が単独で、しかも事前のボディチェックもせずに取り調べてるのか。
よしんばボディチェックはせずとも、銃器などの危険物センサーくらい室内にありそうなもんだけど。
また前回も書いたけど、デッカードがあまりに無能過ぎ。ハメットやチャンドラーの探偵小説に出てくるタフな主人公をイメージしたのはわかるんだけど、相手は街のゴロツキやマフィアではなく、殺人マシーン。ニヤニヤ笑いながら「芸人組合(の方)から来ましたー」とか言ってノコノコ一人でレプリカントに向かっていくの、かなり無防備な気がする。
あとラスト近く、ロイ・バッティがタイレル社員のセバスチャンを伴ってエレベータでタイレル社社長に会いにいく場面。未来社会のエレベータには、監視カメラや人感センサーみたいなのは無いのか?
・・・これ、1980年代当時の映画だから許せるけど、2017年の作品だったら、アレって思ってしまう。
『ブレードランナー2049』はリドリー・スコットが監督しないからたぶん大丈夫だろうけど、もし彼自身がメガホンを撮ったとしたら、相当危なかったかもしれない。
未だに登場人物がタバコ吸うシーンとか出てきそう。
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