okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

神工意匠 長歌行 李長歌 レビュー

 

フィギュアショップのサイトで偶然見かけた綺麗な女性のフィギュア、いったい何のキャラクターなのかと思ったら、なんと、夏達(シャア・タア)先生の劇画『長歌行』の主人公、李長歌だとは!

 

 

「神工意匠」社製の長歌行(the long ballad(Changge Xing)) 李長歌(Li-CHANGGE)。

 

 

 

いやそれにしても、凝った作りのパッケージ・・

 

 

 

 

 

 

 

しかもDVDや、主演のディリラバの(おそらく)直筆サイン入りの生写真まで入っている。ある意味貴重かも・・
なおDVDは再生してみたら、ドラマ版『長歌行』のダイジェスト映像だった。

 

 

フィギュア自体の付属品は少ないが、これで十分。

 

 

 

・・しかし、素体はイマイチで、商品価格はホットトイズの一般的なフィギュアと同等の値段だが、クオリティはホットトイズには及ばない。特に首の可動範囲が小さくて、顎を引いたポーズが取れない・・

 

 

 

 

 

あと、植毛もまとまらないので嫌なんだよね・・
ヘッドの造形もサンプルほどのきめ細かさもなく、どうしてもホットトイズと比べてしまう。

 

 

 

 

 

夏達先生は中国の漫画家だけど、『長歌行』は日本でも集英社の『ウルトラジャンプ』で連載されていた。しかし作者の体調不良と所属会社のトラブルなどで、2016年に連載が休止となり、日本では8巻までしか販売されていない。だが中国では無事に連載再開されたようで、なんと昨年ドラマ化までされたらしい。

 

 

 

で、原作を読んだ当時はあまり意識しなかったんだけど、改めて最近読み直したら、ヒロインの李長歌は中国人の父と外国人の母との娘でハーフなんだけど、なんと母親は回紇(ウィグル)族出身!そして、ドラマ版で李長歌を演じたのが、なんとウイグル人の女優であるディルラバ・ディルムラットだという・・
新疆ウイグル自治区といえば、習近平率いる中国共産党から筆舌に尽くしがたい虐待を受けているが、ウイグル出身のディルラバは中国でも人気のモデル、歌手、女優であり、中国共産党の優秀なプロパガンダ、広告塔となっているそうだ。なんとも複雑な立場・・

 

 

 

 

 

『長歌行』は、唐の第2代皇帝であり、叔父でもある李世民に親族を殺された李長歌が、李世民への復讐を誓って逃亡、多くの仲間を得て李世民に対抗する組織を作り上げていくという壮大な物語。作画は現代らしくスタイリッシュながら、道教の思想の表現などは、さすが本国人が描いた作品だけある、と思わせる読み応えのある物語だが、ドラマ版はダイジェスト映像で見たところ、そこそこ改編されており(そもそも原作では15歳の李長歌を29歳のディルラバが演じているのもスゴいが、さすがディリラバ、少女に見えるほど美しいが・・)、今どきの美男美女が出演するそれなりにユルいストーリーになってそうで、あんまり鑑賞する気は起きなかった。

 

 

 

 

 

 

まぁドラマ版はともかく、とりあえず大好きな『長歌行』の李長歌のフィギュア化は喜ばしいし、あとは本国で連載再開された原作を日本でも販売して欲しい!

 

長歌行(第7巻)

長歌行(第7巻)

  • 作者:夏達
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長歌行(第8巻)

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