okurejeの日記

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『劇場版 センキョナンデス』 感想

 

「ヒルカラナンデス(仮)」は以前から知ってはいたが、YouTube番組を視聴する習慣がないため、未だに番組は未視聴。

 

 

なので『劇場版 センキョナンデス』については全く知らなかったのだが、先週末「鬼滅の刃」を観た帰りに、新宿の西口地下広場でのプチ鹿島さんとダースレイダーさんの街宣活動をたまたま見かけたことで、本作の存在を初めて知った。

 

 

 

 

ネット上でプチ鹿島さんのコラムはよく読むし、特に馳浩石川県知事のネタは大好きなので、きっとこのドキュメンタリー映画も面白いんだろうなと軽く期待はしていたが、想像以上に面白かった。というか、鑑賞しながら何度も大笑いしてしまった。

四国新聞については本作で初めて知ったんだけど、自民党嫌い、維新大嫌いな自分としては、ダースレイダーさんとプチ鹿島さんのお二人がズンズンと平井卓也氏の選挙陣営や四国新聞にまで切り込んでいく様を胸がすく思いで観ていたが、自民党支持者にとっては、恣意的な取材だと受け取ったかもしれない。しかし、冷静に観察してもお二人は平井陣営や四国新聞に悪意を持って伺っているのではなく、純粋に疑問をぶつけに行ってるだけなのだが・・
ただ旧態依然の自民党関係者や地方紙の対応が、あまりに旧態依然過ぎて・・突っ込みたくなくても突っ込まざるを得ないというか・・
お二人は決して取材対象をバカにしたり笑いものにしたいと思っているわけではなく、(多少のお祭り気分はあるが)純粋な興味や疑問をぶつけているだけなのだが、自民党議員の関係者の対応や四国新聞の対応が絵に描いたように、まさにパーフェクトに「ザ・昭和の権力者」然としているので、どうしても揶揄しているように見えてしまうのだ。
何度でも言うし、鑑賞されたらわかると思うが、お二人は楽しんではいるが、本当に真面目に質問してるだけなのだ。・・それなのに彼らの対応があまりにギャグ過ぎて・・
こっちだって真面目に観たいのに、思わず爆笑してしまうやないかい!

ただ、作中で殆どの自民党系議員や維新の会系議員はお二人の取材を避ける傾向にあったが、唯一、自民党の松川るい参議院議員だけは、真面目に自身の政策案などを語ってくれて、自民党にもこんな議員がいるんだなーと感心してしまった。

ただ本当にこの何十年もの自民党政権で、この人は素晴らしいなと思った議員はただの一人もいなかったな今思ったら。

 

そういえば、2009年の第45回衆議院議員総選挙、民主党が政権与党になったあの歴史的な選挙だが、地元石川県で最後の衆議院議員総選挙に出馬した森喜朗が、当時の地元新聞か何かの主催で、立候補者全員に政策や抱負などをアンケート形式で問う記事があったが、自民党議員は一様に短い文章だったなか、森喜朗に至っては、「多忙のためコメントできず」のような、木で鼻を括ったかのような文章のみだったのには驚いてしまった。いくら自民党の重鎮だからと言って、地元の有権者に政策の一つも語らんのかい!と思ったが、もっと驚いたのは、こんな爺さんが当選したことだった。今も馳浩を県知事にしちゃうし、我々石川県民はバカばっかりなんかい・・と情けなくなるが・・
そういうトホホな日本の選挙事情を、逆にエンタメ化して楽しんで、みんなも選挙をもっと楽しもうぜ!っていうスタンスは素晴らしいと思った。

なお本作の後半は、例の安倍元総理の銃撃事件当日からの選挙戦の模様を描く形になるので、カラーが変わってくる。とにかく衝撃的な事件だったので、当時の選挙戦の模様を伝える貴重なアーカイブにもなっていて、色んな意味で考えさせられる作品になっていた。

 

 

ポレポレ東中野で鑑賞したのだが、チケットをネット予約した段階ではお二人のトークショーがあるという情報はなく、当日劇場に着いて初めて知ったのだが、鑑賞後のトークショーもとても面白かった。
また、本作のプロデューサーである故・大島渚監督のご子息でもある大島新監督も会場にいらっしゃっていて、なかなかお得感があった。

 

 

トークショーの後のサイン会で、パンフレットにダースレイダーさんとプチ鹿島さんのサインを頂いてありがたかったのだけど、できればお隣に立っていらした大島監督のサインも欲しかった!

 

 

パンフレットも読みごたえがあって面白かった。こちらも読んでて笑ってしまった。

 

 

いやぁ、選挙って本当に面白いもんですねー。
これからは「ヒルカラナンデス(仮)」をちゃんと視聴しよう。

 


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