こんにちは!
公開を楽しみにしていた『キック・アス2』(Kick-Ass 2)、本日観てきました。
1作目はもう、間違いのない傑作で。
ここ数年公開された映画では、自分的にはトップクラスの作品なので、2作目の製作が伝えられたときは大いに期待させられました。
なので、2作目の監督がマシュー・ヴォーンじゃないってことに若干の不安を残しつつも、公開初日に駆けつけましたが・・・
・・・うーん、イマイチでした。(><)
なんとなく中途半端というか、取って付けたストーリーというか。。
アクションも派手だし、小ネタや演出は所々笑わせてくれるのですが、(えらそうに言わせてもらうと)脚本がイマイチなので、ありきたりなお話で終わってしまった感じです。
今回はヒーロー・チームとヴィラン(悪役)・チームの対決ということで、なかなか派手な展開で、各メンバーもそれぞれクセがあって、魅力的なヒーロー、ヴィランなのですが、個々のキャラクターの掘り下げが浅いので、感情移入できない。
特にヒーロー・チームのリーダーである、ジム・キャリー演じる”スターズ大佐”ですが、ヒーローメンバーでは唯一、格闘のプロで強くて正義感溢れる中心的存在なのですが、人物設定の説明不足のためか、イマイチキャラが立たないままで終わった感が。
コメディ俳優出身なのでしょうがないですが、大味でくどい演技がイマイチ鼻につくので好きな俳優ではないのですが、今回はくどさを抑えたフツーの演技でしたが・・
そうなるとマスクを取っても誰かわからない。。
(妻は映画を観終わってもジム・キャリーだと気づきませんでした)
この役、ジム・キャリーをオファーした意味はなに??
あと私が好きな俳優であるジョン・レグイザモも出演しているのですが、せっかくの名脇役も、中途半端に途中退場だし。。
もったいない。
そして主人公のキック・アスですが、1作目で、中途半端で優柔不断なヒーローから、ラストの闘いで逞しく成長したハズなのに、今作ではまた、中途半端で煮え切らないヒーローからやり直してるし・・
(リブートすんな!)
唯一の見所は、クロエちゃん(クロエ・グレース・モレッツ)の演技のみ。
すっかりお姉さんになってしまいましたが、相変わらずの演技上手なので、安心して観てられました。
これはどうも、やっぱりマシュー・ヴォーンに監督・脚本をやってほしかった!
今夜は口直しに1作目を観なおすことにいたします。。
★★★★★
情けないヒーロー映画と言えば、昨夜久しぶりに、『スーパー!』を観ました。
映画館で観て面白かったのでBlu-rayを購入したのですが、
(妻はあまり好きではなかったようです)
やるせなさ感ハンパ無しなお話で観ると切なくなるため、
(そして妻が観たがらないため)
(そして妻が観たがらないため)
購入したまま今まで放置していたのですが、妻が寝ている隙に観ました。
キック・アスの主人公を、さえない中年男に置き換えたようなちょいパクリ的な作品なのですが、改めて観たら、やっぱ良かった。
ポップでキッチュで、そして切ない素敵な作品でした。
(本当に情けなく、そして可哀想な主人公なんです。。)
エレン・ペイジ演ずる、ボルティーの切れっぷりは最高。
ラストの切なさは、デ・ニーロの名作『タクシー・ドライバー』を超えていると思いました。