こんにちは!
いぬねこLOVEなご夫妻にお誘いされて、『いぬねこなかまフェス 2016 ~動物愛護週間に集まろう~』に行ってまいりました。
場所は三軒茶屋、昭和女子大学の人見記念講堂。
このイベントは、捨てられた動物を保護して新しい里親を見つける活動をされている「ランコントレ・ミグノン」が主催されている音楽フェスで、今回で3回目の開催とのこと。
一般社団法人 ランコントレ・ミグノン Recontrer Mignon
ということは、ペットも飼っておらず、動物愛護にもそれほど関心がない我々が行くには場違いなイベントでは?
会場には、いかにもペット愛に溢れたお客様ばかり。
物販コーナーもすごい人だかり。
なんとなくアウェー感を抱きながら座席に。
そしてシートに座ってからも、当日のお昼に観た『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クインのことばかり考えていました。
しかし、のっけから矢野顕子さんのパワフルなステージ。
その後も、椿鬼奴さんの素晴らしい歌唱、akikoさんと坂本美雨さんのデュエット、浅田美代子さんの赤い風船(歌詞間違いあり)、KYON2(小泉今日子さん)の夜明けのMEW、鈴木杏さんの朗読、町田康さんの「名前のうた」・・・
なんでもかんでも「コスパ」で語るのはみっともないっていう風潮ではありますが、
・・・これ、チケットの値段(4,320円(税込))を考えたら、すごいコスパが良いイベントでは?・・・
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とは言え、それなりに難しいテーマを持つイベントでもあり、印象深かったテーマとしては、ペットショップの「生後8週齢」規制問題。
「生後8週齢」とは、ワンちゃんネコちゃんは生後8週(56日)齢を親と過ごすことがとても大事で、その期間を待たずに親と離されてしまうと、心身ともにちゃんと育成できない可能性があるそうです。
しかしブリーダーは早く手放したほうが経費がかからないし、ペットショップは小さい赤ちゃんの姿のほうが可愛いので売りやすいし、そしてお客さんも小さくてプリプリしてる「生後8週齢」未満の子たちを買いたがるという。
実際、「生後8週齢」未満に親と引き離された子は大人になっても情緒不安定になることが多く、また早くに亡くなってしまうこともあるそう。
結局、ある程度成長してから飼ったほうが懐きもいいので、糸井さんが、ブリーダーもペットショップも飼い主も、長期的にみれば「生後8週齢」以降の子たちを流通させることが業界を永らえさせることになるのでは?
という「三方一両損」的なマトメをされてて、なるほどなーと思いました。
正直、ペットショップで見かける子犬や子猫って、可愛いと思いながらも、なんとなく可哀想であんまり正視できなかったのですが、そんな問題があったとは。勉強になる。
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なおフェスの司会は糸井重里さんと、ミグノン代表、友森玲子さん。
友森玲子さんについては全然存じなかったのですが、ステージ上ではちょっと不思議ちゃんな印象で、なにより糸井さんに対して「そこらの使えるオッチャン」のように接していたのには笑えました。
「ビックリハウス」で産湯をつかり、「ヘンタイよいこ新聞」や「MOTHER」で育った我々世代にとって糸井さんはまさに神様みたいな存在。
そんな糸井サンを、そこらのオッチャン扱いで使役してる友森さんに驚いてしまった。
そういえば以前、NHKのドキュメント72時間「大都会 犬と猫のシェルターで」で友森さんが出演されたのを思い出しました。
正直、自分なら引いちゃって近寄れないような、弱ったり事故して、かなり可哀想な様子のワンちゃんに平気で接触してお世話されてて、なんか凄い人だなと思った。
のちに友森さんを存じ上げる方に聞いたのですが、友森さん動物だけではなく、たとえば運転中にたまたま見かけた弱ったお年寄りを放っておけずにいきなり声をかけたりする人らしく、真正の変人、いや、真正の「ノブレス・オブリージュ」溢れた人みたいで、これはどうも友森さんという方は、現代の「身軽な妖怪」なんじゃないかと思いました。
それではー
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