okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『ビデオドローム 4K ディレクターズカット版』 感想

 

全米公開から40周年を記念した『ヴィデオドローム』4Kディレクターズカット版。

 

 

さすがに今観ると微笑ましい内容だが、当時(1980年代)、SM、スナッフフィルム、金属と肉体の融合、ワケわからんストーリーと、サブカル臭満載のこの内容はかなりクールで、伝説的なカルト作品として当時はかなり広まりを見せた。

久しぶりに観ても意味わからん映画だったが、それにしても当時のジェームズ・ウッズは色男だと改めて思った。さすがIQ180でハリウッド三代巨根の一人。
デボラ・ハリーも、映画初出演ながら堂々とした演技で、さすがのセクシー。
その他のキャストも全員いい味出してて、とにかくキャスティングが秀逸。あらゆる要素で後世に残る作品だと思う。

主人公がポルノや暴力作品専門のケーブルテレビの社長で、わけのわからんメディア論を唱える新興宗教チックな団体、敵は邪悪な眼鏡メーカーの社長とか、とにかくうさんくさい人間ばっかりな設定もいい。
リック・ベイカーの特撮も、さすがに今から観ると稚拙な感はあるが、当時は本当にエグくて印象的だった。

ただ、カナダのVFXチームが手掛けたという、ラストシーンでテレビが爆発して内臓が飛び散るシーンの出来は、大画面の4Kで観ると確かにチープで、せっかくのラストシーンなのに、ここだけはいただけなかった。
このシーンもリック・ベイカーに任せるべきだった。

 

 

 

 

・・しかしこの作品、たぶん劇場で観たのは今回が初めてだと思うのだが、当時のパンフレットをどのように入手したのか全く記憶が無い。ユーロスペース発行のやたらクオリティが高いパンフレットなんだけど、なんとなく、当時の日本の経済力の高さというか、イケイケ感を感じてしまう。

 

 

それにしても最近、4Kデジタルリマスター作品を多く鑑賞するけど、過去の映画のすべてがリマスターされるわけではなく、めちゃくちゃ手間のかかる作業を行っても修復・デジタル化すべきと判断された作品だけがこの処理を施されるわけであって、そういった意味でも、4Kデジタルリマスター作品とは稀少で尊い「選ばれし映画作品」だといえる。
例えば、トロマの『悪魔の毒々モンスター』が4Kリマスターされるかというと、さすがに難しいかもしれないが・・ 今に、「午前十時の映画祭」で、『悪魔の毒々モンスター 4K ディレクターズカット版』がラインアップされる日が来るかもしれない。その日を楽しみに・・

 

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