okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『ミステリと言う勿れ』 感想

 

ドラマ版の主演が菅田将暉と聞いた瞬間に「ゼッタイありえねぇだろ!」と即座に思ったし、自分以外の誰もがそう感じたことだろう。
優しげでポーっとしている久能整クンのキャラクターは、ちょっとキツめな菅田クンではないだろう、いくら売れっ子だからって、あまりにも安易なキャスティング!だと、誰しもが思ったに違いない。

ところがあにはからんや、菅田クンの整クンがこれが思った以上に良かった。
原作の整クンは捉えどころのなさが魅力だが、マンガだと無表情で済むがドラマではそうはいかない。
しかし、そこはさすが演技派の菅田クン。ボーっとしながらも鋭いという難しいキャラクターを見事に演じていた。
最近、コミックの実写ドラマ化のクオリティが格段に上がってきているが、本作は間違いなくトップクラスに入っている。

 

さて劇場版。
そもそも作者がタイトルで、「この作品は本格的なミステリーじゃないですよ」とエクスキューズしている通り、ちょっとファンタジー寄りのミステリー漫画である。
今回、初の劇場版に選ばれたエピソード「狩集家遺産相続問題」、通称「広島編」は、改めて映画を観たら、まんま『獄門島』。
・・昭和初期の日本の離島ならともかく、さすがに現代で『獄門島』のような殺人を行う人間なんて絶対いないし、何かと突っ込みドコロも多いストーリーなのだが、現代のファンタジーであれば許される、というか。
ラスト、駅でみんなに見送られて帰京する菅田整クンなんて、完全に金田一耕助で、ついホロリとしてしまった。
あと、さすがフジテレビ開局65周年記念作品らしく(65ってのも中途半端な数字だけど・・)、脇役のキャストが無駄に豪華だったな・・

 

ということで、菅田整クンの表現力の高さのお陰で、なんだかんだで面白く鑑賞できた。
録画してあるドラマ版を改めて観てみようっと。

 

[rakuten:book:20880300:detail]

【スポンサーリンク】