okurejeの日記

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『野球どアホウ未亡人』 感想

 

実は2週間くらい前まで、本作の存在すら知らなかった。
なのに、なぜか劇場での鑑賞前に新旧2冊のパンフレットまで購入してしまった・・・が、その判断に誤りはなかった。

 

 

・・『野球どアホウ未亡人』

いわゆるインディーズ映画、バカ映画の類なので、タイトルに多少のインパクトは必要だろうが、それでもこのタイトルの破壊力は凄い。まず、タイトルだけで100点💯
実際、予告編を観ても、あまり面白そうな作品にも思えなかったし、鑑賞中も、中盤まではそれほど面白いと思えなかった。
しかし後半からの怒涛の展開、ギャグセンスが炸裂し、一気にツボにはまってしまった。
この監督のギャグセンスは凄い!

 

 

なお、野球がテーマの作品のくせに、斜め下から野球を表現しているのが笑える。
ラストのヒロイン・水原夏子と、夏子の師匠でもあり宿敵となる草野球監督・重野進との対決シーンで、お互いの決め球、「巨人の星」の大リーグボールのような両者の魔球が、どちらもデッドボールという、全く野球へのリスペクトが皆無なのもいい!

全力で野球というスポーツの魅力を表現している風にみせて、実はそうでもない・・
というか、スタッフや演者の殆どが、それほど野球に興味ないし知識も無いのに、全力で野球映画を製作している感がとても良い。
・・まったく、人を食ったような作品だった。

 

 

上映後は、なぜかヒロインをキュートに演じた森山みつきさんのミニライブが始まったのだが・・
最初に、なぜか黒いサングラスを掛けて、胡散臭い香港の映画監督みたいな小野峻志監督が、めっちゃ胡散臭い感じで登壇された・
・・まったく、人を食ったような監督だった。

 

 

小野監督の人を食ったようなコメントに爆笑し、森山みつきさんのライブも良かったのだが・・
そもそも、2週間前には存在すら知らなかった映画をノコノコ観に来て、しかも見ず知らずの人の、初めて聞いた曲のミニライブを聴かされるという、なんともシュールな状況。
・・しかし、貴重で楽しいイベントだった!

 

 

パンフレット、わざわざ2冊も買う必要もなかったのだが、脚本の堀雄斗さんと小野峻志監督の解説がとても良く、作品への理解が深まった。

 

 

 

・・ミニライブで森山みつきさんが、「こんなくだらない、意味のない映画に皆さん観に来てくれてありがとうございました!」とド直球な挨拶をされてて笑ってしまったが、本当にくだらなくて、意味のない映画だったら、これだけロングランでお客さんは入らないだろう。
くだらない、意味のない作品に、スタッフとキャストが全力で取り組まれたからこそ、これだけの人気作品になったんだな、とパンフレットを読んで改めて感じた。

 

 

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