okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『かくかくしかじか』 感想

 

東村アキコ先生の名作の実写映画化ということで楽しみではあったが、主演の永野芽郁に少し不安があった。というのも、彼女が出演した映画もドラマも観たことがなかったので(昔の出演作は2、3作観たことがあったが、子役でチョイ役だったので記憶がない)、演技が上手いのか下手なのかもわからなかったから。

 

・・そういえば、広瀬すずの映画もドラマも全く観たことがないが、彼女なんて見るからに演技は上手そうだけど、若き日の東村アキコ先生がモデルの「林明子」ではないな・・
浜辺美波、河合優実はよく作品を観ているが、二人とも演技力は確か。でも、「林明子」ではないだろう。
橋本環奈は論外。演技力ない。
となると、現在20代の若手人気女優のなかで、「林明子」を演じられる若手俳優は、消去法で永野芽郁しかいないということだろう。

 

ということで観てきたが、永野芽郁の演技には全く問題がなかったし、安心して観れた。
そもそも東村先生が、がっつり制作に関わっているので、我々原作ファンが納得のいく実写映画に仕上がっている。
これが原作者不在の実写化だったら、絶対に金沢美術工芸大学なんて出てこなかったと思う。(・・自分が金沢市出身なので、金美大が出てこない『かくかくしかじか』なんてありえない。)

 

本作は恩師・日高健三(日岡兼三)に対する東村先生の贖罪の物語でもあるので、基本はコメディタッチでも、シリアスな、少し陰のある演技も必要だが、永野芽郁ちゃんは危なげなく演じていたと思う。
ただ、鑑賞後に久しぶりに原作を読み返してみたんだけど、東村先生が描くヒロインって、明るくてミーハーで毒があってギャグに切れがあって、そして陰もあって、ホントに魅力的。
いかにもコミック上のキャラクターで、このキャラクターを実写で表現しようとしても、どれだけ演技力のある俳優を使って、かつ演出を頑張っても、なかなか再現するのが難しいと思う。
以前、吉高由里子が主演で『東京タラレバ娘』がドラマ化されていたが、ヒロインの鎌田倫子もコミック上では相当に面白いキャラクターで、演技力に定評のある吉高ちゃんでも、ちょっと違うな・・と感じてしまった。東村作品のヒロインを演じるのは、かなりハードルが高いことなのだ。

かと思ったら、恩師の日高健三を演じた大泉洋は、本当に凄かった。。
原作の日高先生を超えるくらいに魅力的な日高先生を演じていた。
この人、いったいなんなん?・・
あまりにも達者過ぎる。
『アイアムアヒーロー』や『恋は雨上がりのように』も超名作だったけど、コミック原作の映画化に大泉洋を起用すれば間違いない!説が、もはや真理になってしまった。

 


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あ、そうそう。
ドラマ版『東京タラレバ娘』と言えば、倫子の友人・小雪(大島優子)と不倫関係になった丸井良男を演じた田中圭も、凄く印象に残っている。

自分的に田中圭といったら、まず浮かぶ作品は『東京タラレバ娘』である。

あの甘え上手な不倫男・丸ちゃんのキャラが、なんともいえず良かった!

 

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