okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

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『ハクソー・リッジ』 感想

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メル・ギブソンといえば昨今はすっかり暴れん坊のイメージだが、しかし彼の監督作は、どれもハチャメチャでとにかく面白い。

ということでメル・ギブソン監督作『ハクソー・リッジ』。

 

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主演は『アメージング・スパイダーマン』や『沈黙 -サイレンス-』のアンドリュー・ガーフィールド。

 

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『ハクソー・リッジ』といえば沖縄戦での日本軍との激しい戦闘シーンが話題だが、戦闘シーンの残虐な描写が話題になった戦争映画といえば、なんといっても『プライベート・ライアン』が有名。
冒頭のノルマンディー上陸作戦シーンを初めて劇場で観たときは、「わ、こんなにリアルな戦場での人体損壊を描いた作品は初めて」とビックリした。
あまりに冒頭シーンが衝撃過ぎて、それ以降のメインのストーリーが殆ど記憶に残っていないため、『ハクソー・リッジ』を観に行く前日に、Amazonプライムで久しぶりに鑑賞したんだけど、
…これが傑作映画…
すごい名作。第二次世界大戦をここまでリアルに描いた作品は初めてではないだろうか。
これはもう1度、今度は劇場で観たい。

 

『ハクソー・リッジ』は、実在の戦争の英雄がモデルで、メル・ギブソンは監督業をオファーされただけなので、ストーリー自体は「まとも」というか直球なんだけど、主人公の描写や戦闘シーンでは、やはりメル・ギブらしさが出ている演出だった。

 

主人公のデズモンドは敬虔なキリスト教信者で、そしてあることがキッカケで不殺の誓いを立て、衛生兵を志願して入隊した陸軍では、武器を手にすることを拒否して軍法会議にまでかけられる。
…つーか、IT企業に入社してきた新入社員が、「僕、信条があってパソコンには一切手を触れることができないんです!キリッ!」
とか言われたら、上司も同僚も、「え゛っ!?」てなるだろう。


あと、たまたま病院で見かけた看護婦のドロシーに一目惚れして、翌日にはデートに誘って、映画館で彼女の横顔をジーッと見つめ続け、彼女が不審がる。
これ、彼女がいい人だから良かったものの、一歩間違えたらキモい人じゃない?
なんとなく、マーティン・スコセッシ監督『タクシードライバー』の主人公トラヴィスが、デートに誘ったインテリ女性をポルノ映画館に連れて行き、彼女を激昂させたシーンと被ってしまった。
どう見てもこの主人公は、「ちょっとおかしい人」で、こういったどこかイカレた人を、演技派アンドリュー・ガーフィールドが見事に演じてるんだけど、このキャラクター設定や演出にメル・ギブらしさを感じてしまう。

 

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そして戦闘描写。
過去の監督作でも十分に発揮された残酷描写を、『ハクソー・リッジ』でも存分に見せつける。
人が機関銃で撃たれたり、爆弾の直撃を受けたら、こんな風な挽肉になるんだよ、無残な姿になるんだよ、と十分に教えてくれる。

 

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ただ、『プライベート・ライアン』などである程度のグロ耐性がついてしまい残虐シーンにも慣れてしまっているのか、それほどの衝撃はなかった。
むしろ、本作に比べてバジェット的には物凄く小さい、塚本晋也監督『野火』の戦闘シーンのほうが、グロいといえばグロかった。

 

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いやそれにしても、日本兵は怖い!
『プライベート・ライアン』は、相手は泣く子も黙るドイツ兵だけど、まだ同じ欧米人同士。敵兵に対して得体のしれない恐怖まではない。
しかし、『ハクソー・リッジ』の敵は、バンザイ・アタックしてくる不気味な日本兵!
ふんどし一丁で白旗上げて降伏してきたかと思ったらいきなり手榴弾で自爆されて、そら怖いわ!

 

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日本兵との戦闘シーンは、半分ホラー要素もあるな。。

でも本作は、日本側を必要以上に悪く描いていない。

 

『プライベート・ライアン』や『ハクソー・リッジ』を観て、妻は女性目線で、なんで人間はこんな無意味なくだらない殺し合いをやるのか…と今更ながらの感想を漏らしていたけど、でも、やっぱりその通りで。


そんな地獄のような戦地にあって、アンドリュー・ガーフィールドが演じた主人公の行動は、まったく無意味な行いながら、とてつもなく意義があって、とても感動させられる。

『プライベート・ライアン』、『野火』、そして『ハクソー・リッジ』。
戦争の悲惨さと虚しさを強く伝えるこれらの作品は観るべきで、そして『ハクソー・リッジ』もやはり、劇場で観るべき作品。

 


映画『ハクソー・リッジ』予告編

 

 

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