マブリー(マ・ドンソク+ラブリー)ことマ・ドンソク兄貴主演の『犯罪都市 THE ROUNDUP』を観てきた。
・・当初は『未来惑星ザルドス』を観に行くつもりだったが、ショーン・コネリーの素っ頓狂な衣装を見たいという理由だけで、こんなややこしそうな映画に行くのもナンだな・・と思い直してマ・ドンソク兄貴を選択したのだが、やっぱり正解だった。
腕っぷしが強い刑事が凶悪犯罪者を追い詰めるという作品だが、ストーリー自体は一昔前のジャッキー・チェン主演の刑事ドラマのようで真新しさはない。脚本もまぁまぁ雑で突っ込み所も多いのだが、とにかくマ・ドンソクの存在感が凄いのと、ソン・ソック演じる敵の犯罪者の凶悪ぶりもリアルで、クライムアクション映画としては退屈しない出来だった。
それにしても、重めのパンチだけで1本の映画が成立してしまうのもマ・ドンソクならではで、さすがハリウッドスターの面目躍如である。
あ、本作は1作目があるのだが、未見だったけど全く問題なかった。
それにしても、今の日本でこんな作品を作れるだろうか。
規制が多い日本では本格的なカーチェイスシーンを撮れないなどハンデも多いが、そもそもマ・ドンソクのように、見事な体格と重いパンチを繰り出しながらも人情味のある味が出せる俳優を、日本では思いつかない。
現代において、アクションでこれだけ存在感を発揮できる俳優は、アジアではマ・ドンソクだけではないだろうか。こういうところが、映画産業を含めたエンタメ産業でグローバル展開をグイグイ推し進める、勢いのある韓国ならではなんだろう、と改めて思い知らされた作品でもあった。
しかし本作の日本公開版ではエンディングがEXILE一族の楽曲だったので何でやねん?と思っていたが、なんとマ・ドンソク、LDH JAPANとエージェント契約を締結したからっぽい。LDHはマ・ドンソクをどうしようと言うんだ?
なお、既にクランクアップを終え、現在編集中だという『犯罪都市3』には、國村隼がヤクザのボス役で出演するというので、これは超楽しみ!