okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

映画

『1917 命をかけた伝令』 感想

全編ワンカットで撮影されたかのような作品であることがウリで、ストーリーはいたってシンプル、観る価値あるかな?と思っていたが、劇場、IMAXで観る価値は十分あった。 舞台は第一次大戦末期のヨーロッパ、西部戦線。フランスのどこか。ドイツ軍の作戦にハ…

『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』 感想

CM監督のトビー(アダム・ドライバー)は、スペインでドン・キホーテをテーマにしたCMの撮影中だったが、製作に行き詰まりを感じていた。ある夜、雇い主やCMのスポンサーを交えた夕食会で偶然手にしたDVDは、自身が学生時代に卒業制作で撮った映画『ドン・キ…

『ジョジョ・ラビット』 感想

10歳の少年ジョジョの目線から描いた終戦間際のナチス・ドイツが舞台の物語。ジョジョの母親役にスカーレット・ヨハンソン、ユースキャンプ責任者の大尉役に最近絶好調のサム・ロックウェルと、メジャー俳優が脇を固めていて、一見ミニシアター系の作品かと…

ジョーカー考 ~「無敵の人」はジョーカーにはなれない~

祝・アカデミー主演男優賞受賞ということで、改めてホアキン・フェニックス主演、トッド・フィリップス監督版『ジョーカー』について自分なりの感想を述べると、やはりこの作品は、バットマンの最大の敵であるスーパー・ヴィラン、ジョーカーを描いた実写映…

『愛国者に気をつけろ!鈴木邦男』 感想

右翼というとまず思い浮かべるのは、けたたましい軍歌を流しながら町を行く街宣車のイメージ。どうしても理屈の通らないファナティックで危険な団体、という印象が勝ってしまう。鈴木邦男氏が所属した「一水会」はそういった任侠右翼とは違うことはわかって…

『リチャード・ジュエル』 感想

オリンピックに興味がないため、1996年にアメリカで開催されたアトランタ五輪が、(1896年にアテネで初開催された)近代オリンピック百周年にあたる記念すべき大会であり、しかもオリンピック公園の屋外コンサート会場で2名の死者をだした爆破事件があったな…

『パラサイト 半地下の家族』 感想

話題作『パラサイト 半地下の家族』を観てきた。 昨年から話題だったので興味はあったのだが、内容的にもミニシアター系映画館での上映だろうと思っていたら、まさかの全国ロードショーで、大規模映画館で堂々と公開されたのには驚いた。さすがパルムドール…

『グレイテスト・ショーマン』【極上音響上映】 感想

ミュージカル映画に興味がないので2018年2月の日本公開当初はスルーしてたのだが、その後の評判の良さと、なによりフリークスを題材とした作品ということで興味が沸いて、一度、劇場の大スクリーンで鑑賞したいと思っていた。ただ人気作品のため、何度か再上…

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』 感想

【もちろんネタバレあり!】 たまたま仕事が休みだったので公開初日に観に来ただけで、この作品を待ち望んでいたワケではないけど、エンドクレジットで拍手が起こったり、ライトセーバーを振り回したりする観客の反応を見れたので、やはり初日に鑑賞できたの…

『 コマンドー4Kニューマスター(字幕版)』 感想

シュワルツェネッガーから永久専属声優として公認された玄田哲章さんの日本語吹替版コマンドーなんて、それこそ大昔からテレビの洋画劇場でさんざん視聴しているので「何を今更」感もあったのだが、考えてみたら本作を劇場で観たことがなかったので、ならば…

『i-新聞記者ドキュメント-』 感想

東京新聞の望月衣塑子(いそこ)記者の活動を追った森達也監督のドキュメンタリー。 官邸記者会見での望月記者の質問に対しては、木で鼻を括ったような冷淡な対応しかしない菅義偉内閣官房長官(以降、ガースー)。そして、望月記者に対して威嚇的とも思える…

『ゾンビランド:ダブルタップ』 感想

前作『ゾンビランド』から、なんと10年もの歳月を経て続編が製作された本作。 で今回の物語は、前作から10年後のストーリーだということで、誠に以て無理のない設定になっているのだが、主役の4人中、前作では少女だったリトルロック(アビゲイル・ブレスリ…

『ゾンビランド』 感想

今週末11月22日からの『ゾンビランド:ダブルタップ』日本公開を記念して、前作である『ゾンビランド』の【極音】上映が1週間限定で行われるということで、立川シネマシティに行ってきた。 ゾンビ映画は数あれど、実はこの『ゾンビランド』が、自分的には一番…

『ターミネーターニュー・フェイト』 感想

ダダンダンダダン!ダダンダンダダン! 「『ターミネーター3』以降の作品はワシは認めんけぇ。この『ターミネーターニュー・フェイト』こそが『T2』の正統な続編じゃけんのぅ!」ジェームス・キャメロン翁がここまで言い切った最新作だし(とは言えキャメロ…

『アップグレード』 感想

舞台は近未来。自家用車は自動運転が当たり前の時代だが、主人公のグレイは、古き良きガソリン車の修理屋を個人で営んでいる。ある日、顧客の天才エンジニアであるエロン宅への納車を終えて、妻と自動運転の自家用車で帰宅中に車が突然暴走し横転、どこから…

スーパースター ラジニ『ロボット2.0』 感想

スーパースター・ラジニカーントが2010年に主演をつとめたSF作品『ロボット』の続編、『ロボット2.0』(原題『2.0』)を観てきた。 実は前作を観ていないんだけど、まぁ特段問題ないだろうと思っていたが、やはり問題はなかった。ただし前作の登場人物のエピ…

『春画と日本人』 感想

ポレポレ東中野で上映中の大墻敦(おおがきあつし)監督作『春画と日本人』を鑑賞した。 実はポレポレ東中野に訪れるのは初めてで、事前に調べたところ、チケットのネット予約などできず、当日劇場内で購入するしかないらしい。チケットはまた入場時の整理券…

『ジョーカー』 感想

公開直後にも関わらず、ツイッターのタイムラインには小泉進次郎ポエムばりにスカした絶賛ツイートが溢れており、映画館のポスターには、早くも「アカデミー賞確実!」とか、米国アカデミー賞受賞作品に必ずしもありがたみも感じないコチラとしては、まった…

『ヘル・ボーイ』 感想

2004年公開のギレルモ・デル・トロ監督『ヘルボーイ』のリブート版。 SF作品にミラ・ジョヴォヴィッチが出演すると高確率でB級臭くなってしまうためちょっと心配だったが、やはり心配した通りとなった。 ギレルモ・デル・トロ版ではロン・パールマンがヘルボ…

『宮本から君へ』 感想

エレファントカシマシの宮本浩次のファンである妻が、「スクリーンでミヤジ(宮本浩次)の新曲を聴きたい」という理由だけで観に行きたいと言うので、新宿はバルト9まで足を運んだ。 ちなみに、夫婦ともども当然ながら原作は未読、昨年放送された、映画版と…

久しぶりに那須博之監督の実写版『デビルマン』を観て

日本における最低映画の金字塔となった故・那須博之監督の『デビルマン』だが、2004年の公開時に劇場で観て以来、もう1度観よう、観ようと思いつつ現在までに至ってしまったが、このほどついに「Amazon Prime Video」で(タダで)再鑑賞が叶った。 デビルマ…

『ある船頭の話』 感想

ポイントを貯めるため、最近では殆ど現金を使わないので、たまにコンビニのレジの列に並んでいるとき、モタモタ現金支払いしてる人がいるとイラっとしてしまう。なので、個人経営のオシャレな店主に扮したオダギリジョーが、自分の店がキャッシュレス対応し…

『マトリックス 4D版』 感想

製作20周年を迎えるということで、9月6日から2週間限定で4D上映を行っている『マトリックス』。 お値段高くて殆ど行かない4D上映だが、『マトリックス』は何度観ても面白いので、20年ぶりに劇場で堪能したく行ってきた。 なお劇場はいつものTOHOシネマズなの…

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 感想

クエンティン・タランティーノ監督の4年ぶり第10作目となる新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、多くの日本人にとってはまさに「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」みたいな印象だったのではないだろうか。 シャロン・テート惨殺事…

『守護教師』 感想

ライターの紐野義貴さんがツイッターで絶賛していた韓国映画『守護教師』。 マ・ドンソク版「GTO」こと「守護教師」を観てきた。UFOキャッチャーにはしゃぐドンソク、高橋一生似のロリコンをぶん殴るドンソク、壁、壁、壁、窓をぶち破るドンソク。ドンソク好…

Amazonプライム・ビデオ『ザ・ボーイズ』 感想

Amazonプライム・ビデオでストリーミング配信されているAmazonオリジナルドラマ『ザ・ボーイズ』。海外ドラマはクオリティが高くて面白いけど、何話も視聴する気力がないため殆ど観ないのだが、本作は頑張って、シーズン1の全8話を視聴した。 『The Pro』の…

『ライオン・キング』 感想

ディズニー実写版の『美女と野獣』、『アラジン』が良作だったので、フルCG版『ライオン・キング』も、当然面白い作品だと思って観に行ったのだが、これがとんだガッカリ作品だった。 劇場予告で、フルCGで表現されたシンバのもふもふ感が素晴らしかったのと…

『天気の子』 感想

”永遠の童貞”新海誠監督の最新作『天気の子』を観に行った。アニメ映画を劇場で鑑賞するのはシャクだったけど、あの『君の名は。』の監督作であればしょうがない。 成人になってから劇場でアニメ作品を観るのは数えるほどしかないし、だいたいジブリ作品すら…

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』 感想 ~そして、ジョン・ファヴローおじさんが凄すぎる件

正直、中盤までは、なんて幼稚な作品なんだろう・・とガッカリしながら観ていた。 今回のヴィランが、冒頭から味方の新ヒーローとして登場する「ミステリオ」であることはあらかじめ知っていたが、いくらなんでも、コスチュームがあまりにもダサ過ぎるし、「…

『愛がなんだ』 感想

大昔に「読んでから見るか 見てから読むか」という角川映画のコピーがあったが、原作小説がある映画については自身の経験則で言うと、「見てから読む」のが望ましいかもしれない。 『愛がなんだ』は角田光代さんの小説を実写映画化した作品。単館系の映画館…

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