okurejeの日記

フィギュアや映画や本などについて、ゆるく書かせていただきます。

『リコリス・ピザ』 感想

 

ポール・トーマス・アンダーソン(PTA)監督の最新作が上映されることを、公開日の前日に知った。
しかも主演のクーパー・ホフマンは、なんとPTAの盟友である故・フィリップ・シーモア・ホフマンの長男であるという。
・・しかし、予告編を観ても、イマイチどんな作品なのか判然としなかったのだが、とにかく鑑賞することに。

 


www.youtube.com

 

舞台は1973年のロスアンゼルス。子役として俳優活動も行っている15歳のゲイリー・ヴァレンタイン(クーパー・ホフマン)は、高校の写真撮影の会場で撮影助手をしていたアラナ(アラナ・ハイム)に一目惚れし、その場で交際を申し込む。10歳も年下の自信満々な少年に口説かれて困惑しながらも、あながち悪い気もしなかったアラナは、それからゲイリーと「友達以上恋人未満」の関係を続けるが、さすがに25歳の自分がティーンエージャーの少年達とつるんでいることに焦りを感じ、ゲイリーから距離をとろうとする。ゲイリーも、いつまで経っても自分を真剣な交際相手と認めないアラナに反感を感じ始める・・

 

 

73年当時のアメリカの雰囲気なんて、幼かったので当時の日本の雰囲気すら知らない自分には知る由もないが、いかにも当時っぽいユルげな雰囲気は伝わってきた。PTA監督も当時は3歳くらいなのでリアルタイムに当時の時代感は知らないハズだが、さすが名作『ブギーナイツ』の監督だけあって、見事な演出で当時の空気感を再現している。
ちなみにデーブ・スペクター氏が本作を絶賛していたが、デーブの年代では73年はリアルタイムで青春時代を過ごしていたと思うので、当時を知る人でも納得できる作品なんだろう。
なおタイトルの“Licorice Pizza”とは、1969年から1980年代後半にかけてカリフォルニア南部で店舗展開していたレコードチェーンの名前だそうで、当時の子供たちが初めてレコードを買うのはこの店だったそうだ。金沢出身者の自分でいうと、ヤマチク(山蓄)みたいなもんだろうか。

 

さて本作、ストーリー自体には大きな起伏もないが、主役のゲイリーとアラナのキャラクターのクセが強くて、それを楽しむ作品だと感じた。それにしてもクーパー・ホフマンは、若き日のフィリップ・シーモア・ホフマンかと思うほど体形や雰囲気もソックリで、それだけで満足な作品ではあるが、何と言ってもアラナを演じたアラナ・ハイムの、何とも形容できないビジュアルが魅力的だった。アラナ・ハイムは「ハイム」というアメリカの3姉妹バンドのメンバーだそうだが、作品中に出ている二人の姉も本人で、しかも両親も実際の両親が演じていたということでビックリ!家族総出かよ!

脇役もクセの強いキャラクター揃いだが、ブラッドリー・クーパーが演じた、半分キチガイみたいなジョン・ピーターズって実在の映画プロデューサーだそうで、『狼男アメリカン』や『フラッシュダンス』、『バットマン』なんかも製作した凄い人なんだけど、暴力的で押しの強い人だったみたい。ちなみに初製作作品はバーブラ・ストライサンド主演の『スター誕生』だそうだが、そのリメイク作品でレディー・ガガ主演『アリー/ スター誕生』の主演と監督をしたのがブラッドリー・クーパーだったので、彼がジョン・ピーターズを演じたのはそういう縁もあるのだろうか。

また本作には、レオナルド・ディカプリオの父親であるジョージ・ディカプリオも出演しているが、レオナルド・ディカプリオ自身も本作にオファーされたが出演は断ったらしい。レオナルド・ディカプリオと言えば、『ブギーナイツ』でマーク・ウォールバーグが演じたダーク・ディグラー役のオファーを断ったエピソードが有名だけど、ディカプーも、QT(クエンティン・タランティーノ)の映画ばっか出てないで、たまにはPTAの作品にも出てやれや!

 

ということで、面白い映画かと問われると微妙ではあるが、PTAらしいアクが強い、独特の雰囲気を持った作品で、これはこれで後々まで残りそうな映画。アラナ・ハイムもい感じでした。

 

 

ウーマン・イン・ミュージック Part III

ウーマン・イン・ミュージック Part III

  • アーティスト:ハイム
  • ユニバーサル ミュージック
Amazon
Days Are Gone

Days Are Gone

  • Polydor Records
Amazon

 

【スポンサーリンク】